雪の妖精「シマエナガ」|小原玲さんの写真集から
スポーツジムのトレーニング・ルーティンは1時間の有酸素運動。その間、ランニングマシンのシートテレビが、退屈しのぎかつ貴重な情報源となります。いつものようにニュース番組を流していたら、見覚えのあるホテルが登場しました。京王プラザホテル札幌では、大人気の「シマエナガ」のコンセプトルームを設けたり、スイーツやグッズを販売して、集客に結びつけているのだそうです。キャッチコピーが揮っています。〈プラザで”癒し...
View Article白湯(さゆ)の効用
日経新聞夕刊連載コラム「令和なコトバ」(2024/2/19)に〈白湯男子〉が登場。巷で「白湯」が人気を博し、コンビニやスーパーで「アサヒ おいしい水 天然水...
View Article『人新世の「資本論」』からマルクスを学ぶ
大学時代、経済の基本くらい学んでおこうと思い、法学部生でありながら「経済原論」2単位を履修し「優」を貰いました。当時はマル経が下火になり、近代経済学が主流になりつありました。教養課程でサミュエルソンの『経済学』を齧った記憶はあれど、「経済原論」で何を教わったのか、全く記憶にありません。大学に入学したのは、全国に吹き荒れた大学紛争(1968-1969年)の嵐が去って10年後ですから、マルクスの『資本論...
View Article辻井伸行さんが挑んだ超難度のラフマニノフ:《ピアノ協奏曲第3番》
昨夜は、サントリーホール・大ホール(2006席)で辻井伸行さんのピアノ演奏会でした。去年もほぼ同じ時期に大ホールで辻井さんの演奏を聴いています。前半は辻井さんのソロでバッハの《フランス組曲》とショパンから4つの即興曲。前半のトリは《幻想即興曲》でした。曲の構成は複合三部形式で、A-B-A’-コーダになっています。速いパッセージAから一転、曲調は甘美なModerato...
View Article息子夫婦に待望の第一子誕生~退院から「お七夜」~
3月4日、息子夫婦に待望の第一子・男児が生まれました。17時過ぎ、妻と共に御茶ノ水駅から徒歩数分の産院を訪れ、新生児室のガラス越しに初孫と対面しました。紅潮した顔をくしゃくしゃにして泣き出したかと思えば、潮が引くように穏やかな表情をとり戻します。生後3時間しか経っていないというのにその表情は刻々七変化、産着の袖が邪魔だと言わんばかりに手足を活発に動かします。見ていて飽きることがありません。ベビーベッ...
View Article2024年「春彼岸」|変わりゆく青山霊園の眺望
3月20日は<春分の日>。令和6年(2024年)の彼岸の入りは17日、20日がちょうどお中日(ちゅうにち)に当たります。今年は少し出遅れて、10時過ぎに両親の墓所がある青山霊園・北中央入口に着くと、駐車場待ちの車列が出来ていました。手提げの水桶を持ってそれぞれの墓所へ向かう家族連れを見ると、妙に心が浮き立ちます。仏教の世界では、お彼岸は「極楽浄土に想いをはせ、善行を積むべき大切な時期」とされます。一...
View Article「薬屋のひとりごと」は上質なミステリーだ!
風変わりなタイトルに惹かれアニメ「薬屋のひとりごと」を夜な夜な視聴しています。現時点でNetflixやAmazon Prime...
View Article「本阿弥光悦の大宇宙」展の驚愕8KCG画像
3年に及んだコロナ禍の影響もあってトーハクから足が遠ざかっていました。トーハクのHP上で過去の特別展を年度検索してみたところ、今回の「本阿弥光悦の大宇宙」展は、2年前に「空也上人と六波羅蜜寺」展を観て以来となります。久しぶりに足を運びたいと思える特別展の開催です。展示作品総数は110点と少な目、落ち着いて鑑賞できそうです。会場入口正面に、展覧会の目玉《舟橋蒔絵硯箱》(国宝)が展示してありました。中央...
View ArticleNHK Eテレ・桂文枝師匠の「最後の講義」~医師に求められる基本的な資質~
六代目桂文枝師匠は1943年7月16日生まれ。去年、傘寿を迎えられて、全国各地で傘寿記念落語会が開かれています。今年6月、銀座で開催される<文枝師匠!傘寿おめでとう!『文枝と小朝の二人会』>に申し込んでありますが、ここに限らずどの会場も抽選制のようです。抽選結果はどうなりますやら。過去数度、文枝師匠の噺を聞いたことがありますが、毎回、お腹がよじれるくらい笑わせてくれます。軽妙な語り口に加え、軽快なテ...
View Article「オレンジワイン」 vs 「赤ワイン」
「芸能人格付けチェック」は妻が好きな番組のひとつ。お正月特番だけかと思っていたら、先週、<BASIC~春の3時間スペシャル~>が放映されることに気づいて、録画しておきました。<BASIC>篇だけあって、チェック1は「赤ワイン」と「白ワイン」を飲み比べ、どちらが「赤ワイン」かを当てる問題です。普段からワインを嗜む人なら、決して間違えようのない問題に見えますが、参加6チームで正解したのは1チームだ...
View Article東京裁判と「殉国七士廟」
春のお彼岸に義父母の墓参のために妻の故郷・愛知県・西尾市に立ち寄りました。その足でかねてから一度お詣りしたいと思っていた「殉国七士廟」を訪ねました。愛知県・三河湾を臨む三ヶ根山頂(321m)に、東京裁判(極東国際軍事裁判)で絞首刑を言い渡された七名の合祀墓「殉国七士廟」があるからです。昭和23年(1948年)、A級戦犯が起訴されたのは4月29日、そして起訴されたA級戦犯28人のうち、7人が処刑された...
View Article連合赤軍・山岳ベース事件|遠山美枝子さんの死の真相
先月、朝日新聞夕刊に5回に渡って連載された記事《「連合赤軍」指輪物語》は、常軌を逸した連合赤軍・山岳ベース事件を今一度振り返る意味でいいきっかけになりました。《指輪物語》というセンチメンタルなタイトルは、長年沈黙を守ってきた遺族の語った真相とは凡そ似つかわしくないものの、その内容は52年前に起きた凄惨な事件の隠された真実を詳らかにしてくれます。山岳ベース事件の犠牲者のひとり、遠山美枝子さん(当時25...
View Article2024年大河ドラマ「光る君へ」と『源氏物語』
番組タイトルは光源氏、今年の大河ドラマはてっきり『源氏物語』の話だと思っていました。番組が始まるまで、番宣含め一切の雑音に耳を貸さなかったからです。第1回を視聴して『源氏物語』の作者・紫式部が主人公だと初めて知りました。紫式部を演じるのは「花子とアン」(2014)で主人公・村岡花子を好演した吉高由里子さん。演技力のある女優さんだけに、今後の展開が楽しみでなりません。回を重ね3ヶ月が過ぎましたが、so...
View Article「日枝神社」で初お宮詣り
先週末、初孫(ゆうと君)のお宮詣りに日枝神社を訪れました。例年より桜の開花が遅れてくれたお蔭で、桜を愛でながらのお詣りになりました。母子共健やかにこの日を迎えられた上、お天気に恵まれたので、初の野外イベントに臨んだゆうと君は《持ってる》と言えそうです。本殿向かって右側の藤棚でもちらほら藤が開花しています。ご祈祷は本殿北側にある祈祷殿で行われました。時間にして30分弱、古式に則り念願の抱っこが叶った妻...
View Articleジャスティンミラノが亡き藤岡康太騎手に捧げた2024年皐月賞V
今月6日、阪神競馬場7Rで落馬した藤岡康太騎手が、4日後の10日、35歳で亡くなりました。遡る3月30日には、2023年度のリーディングジョッキー・ルメール騎手がドバイターフで落馬して、肋骨と鎖骨を骨折し肺にも穴が開いていたと報じられています。檜舞台のGIレースばかりが注目されますが(自分もGIレースしか馬券を買いません)、勝利数(1着)ランキングトップ10に入るJRA騎手の年間騎乗回数を調べてみる...
View Article黄砂襲来~愛車の高圧洗浄はマスト~
ここ数日、原因不明の水下痢(きつかった…)を患い自宅で静養している間に、愛車GLA35が写真(下)のような有り様に。4月17日から18日にかけて西日本から北日本まで広い範囲に黄砂が飛来したからです。都心の空は黄砂で霞んで見えたそうです。車体はポーラーホワイト(ソリッド)なので、余計に汚れが目立ちます。ルーフはまるで鳥の糞が付着したような塩梅です。青空駐車ゆえの悲しい宿命です。黄砂は中国大陸奥地から飛...
View Article3度目の川瀬巴水展(1/2)〜会場・八王子市夢美術館へ〜
川瀬巴水の展覧会を観るのは、2015年の「生誕130年 川瀬巴水展 - 郷愁の日本風景 - 」(会場:日本橋高島屋8階ホール)以来、3回目になります。前回はコロナ禍の最中、SOMPO美術館で開催された「川瀬巴水...
View Article3度目の川瀬巴水展(2/2)〜雪景色に惹かれて〜
川瀬巴水(1883-1957)は、大正から昭和にかけて活躍した木版画家です。海外ではHASUIは、HOKUSAIやHIROSHIGEと並び称され、この偉大なる3人のアーティストのイニシャルから3Hと呼ばれています。会場で展示作品の所蔵者である渡邉木版美術画舗の代表・渡邉章一郎さんの姿を見かけました。テレ東の人気番組「開運なんでも鑑定団」のファンである妻が気づいて教えてくれました。新版画を提唱する版元...
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